JH Audio Custom IEM Siren Series Roxanne を、見てみた①

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リモールド含めて通算3代目のカスタムIEM

そして使ってみたかったJH Audio カスタムIEM

 

 

Siren Series – Roxanne™ | Custom In-Ear Monitors by JH Audio
the adjustable bass (0 – +15db). Frequency ranges from flat bass response up to +15db (10hZ to 100 …

 

 

今までメインに使用していたのは1964EARS(64AUDIO) V6Stage。これを手にしたのが昨年5月の終わり頃でした。

 

 

進捗どうですか? CustomIEMをオーダーするよ② 1964EARS V6Stage
  

長い間使っていたと思いましたが、まだ1年と少しだったんですね…
V6Stageに大きな不満とまでは言いませんが、使っていれば気になるところが出てきたりしました。

ただしこれは機器が悪いのではなく、ぼく自身の好みが変化している。ということ。

じゃあそこを補えるようなものは?と、イヤホン本体だけではなくDAPも含めて調べてみました。
リケーブルはBeatAudio Signalを購入したことでかなり納得してたのですが、もう少しなんとかならんかなと。

そこでカスタムではなく、ユニバーサルなイヤホンも含めて色々と聴いてみることにしました。

 

 

ROXANNE Universal Fit(JH Audio)|ミックスウェーブ[Mixwave] Siren Series12 Driver Universal Fit IEMバランスド・アーマチュア型(BA型)soundrIVe TechnologyFreqPhase Technology

ユニバーサルモデルのRoxanneです。
カスタムよりも先にユニバーサルモデルが発売されてますね。

 

Astell&Kern AKR03|iriver Japan

そして同じくユニバーサルモデルではありますが、Astell&Kern AK240用にチューニングされたRoxanneです。

AK(Astell&Kern)扱いで発売されたということもあり、先のRoxanneとは代理店が違っていたりします。

 

 

 

THE SIREN SERIES – Layla Universal Fit / Jerry Harvey Audio |iriver Japan

話が脱線してますが、せっかくなので整理しておきます。

Roxanne含めて、Layla、Angieで3姉妹でSIREN SIRIESとなってます。
先ほど書いたように、RoxanneはMixwave、Layla、Angieはaiutoと同じ会社もの製品の扱いが別れているんですね。

こんなことが起きているのはユニバーサルモデルだけで、カスタム3姉妹は全てMixwaveです。

実はこの3姉妹すでに販売終了していて、「Ⅱ」を冠したモデルがaiuto扱い(Astell&Kern)で販売してます。
ただ、これはけして後継機ではなくて別モデルということで、さらにややこしいことになってます。

ややこしさついでに昨年発表された”日本限定モデル”の3ドライバ2wayモデルTriFiは、Mixwaveから今年発売されて目出度く売り切れてます。

で、つい最近ですがaiuto扱いというかAstell&KernとのコラボモデルでMichelleという3ドライバ3wayが発表されました。

さらにですね。
予告された通り発表されたRoxanneの後継機がMixwaveから発売されます。
カスタムもモデルチェンジしてきました。Roxanneカスタムは変わりませんでしたけど。

ややこしいですが、JH Audioの製品を聴いてみていいなぁと思っていたこともあり、ここでカスタムを作ってみたいなと思ったり。

 

Siren Series – Layla™ | Custom In-Ear Monitors by JH Audio

ややこしい話をしたのはまだ少し続きがあって…

ユニバーサルモデルだけではなく、カスタムモデルにも仕様的にややこしいところがあります(代理店は1社なのでそこはややこしくない)

3姉妹として、Layla、Roxanne、Angieという順番にはなるんですが、発売された順番は、Roxanneが最初です。
その後に、Laylaと、Angieが発売されました。

されました。
だけでよければややこしくないのですが、そのタイミングでLaylaとAngieのみSIREN SIRIESとして仕様変更してます。

・4次クロスオーバー(Roxanneは2次クロスオーバー)
・音導管にステンレスチューブ採用(Roxanneはふつうのチューブ) 

※ステンレス管チューブは、JH13V2Pro、JH16V2Proも採用されている。

お値段等ランク的に次女の位置にいるRoxanneですが、仕様的には一世代前というよくわからん状態になってます。

早くRoxanneも仕様変更しろよ…
ということはなくて、今現状のままのRoxanneがほしかったので、個人的にはモデルチェンジしてなくてよかった。 

話が脱線しまくってますが、狙いどころはあくまでJH Audioでした。
64 AUDIO A12も頭に浮かびました、いま使用しているのと同じメーカーのもを選択するのはどうかと。 

JH Audioのなんというかなまめかしい音をしっかりカスタムで聞いてみたい。

ということで、Roxanneを選択。

 

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左にメーカーロゴで黒フォント、
右にモデル名を赤フォントでフェイスプレートを作るのはどうやら無意識のようでした(汗

1964EARS V6Stageも同じ様に作ってました。

 

 

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今回もシェル、フェイスプレートともにクリアを選択。
はじめてリモールドでカスタムを制作したときから、クリアで作るとなんとなく決めていたりします。
凝り出すとお金は掛かりますし。

クリアで製作すれば中の状態も見れて楽しいですし。

ちなみにJH Audioはシェル/フェイスプレートともにカーボンで製作可能です。

カスタムひとつ余裕で作れるくらいオプション代掛かりますけどね。

 

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JH Audio独自の4Pinケーブル。
High/Lowでケーブルを分けて、さらにLow側は可変抵抗を挟むことにより低音調整が可能です。

これ低音側だけの調整が可能というのがポイントですね。
変更範囲は、 10hZ 〜100 Hzを0〜+15dbです。

4Pinにしているのは、高域側のみはケーブルダイレクトにしており、低域側のみ可変抵抗を入れられるようにするためですね。

ん?IEM本体側もネットワークが別れているのか?
調べ切れてませんが、色々工夫されてますね… 

 

 

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カスタムIEMで一番多いのは昔から使用されていた2pinコネクターでしょうか。
2Pinでも須山さんのところみたくまた違ったコネクタを選択使用しているところもあります。

JH Audioでは、Roxanne含めたSIRENシリーズと、JH13V2Proと、あらたにJH16V2Proですね。

 

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2Pinモデル(JH AUDIOでもまだある)は、ピンを差すだけですが、4Pinはネジで固定する方法になりました。
一応プロユースの機器になるので、演奏中に外れたりは困りますので、このような形に。

ですが、今回撮影の為に外してみたりしましたが、今までの2Pin形式よりも取り付けしやすいのではないかと感じました。
2Pinですと、かなり固く固定されていたりして、まっすぐ抜くのが困難なときがあり、斜めに力を掛けてしまうとかトラブルが多いのは事実です。 

そういう意味で向きさえ間違えなければ、という条件は付きますが、切り欠きに合わせないとはまりませんが、扱いやすい思います。

 

■仕様変更部分 

Roxanneに限らず、Layla、Angieも発売当初からは仕様変更がされてます。

・ケーブル変更
・シェル側コネクターネジ部を樹脂から金属製へ変更

あまり資料がなかったんですが、 Layla、Angie発売時のカスタムも樹脂のネジで破損することが多かったらしく、仕様変更されてます。
ユニバーサルモデルは樹脂のままぽいです。

コネクタ部分が大きいことと、ここに力を掛けて取り外しをする人も多いので破損が多かったかと思います。
ネジそのものも樹脂ですと精度出にくいので、曲がったまま取り付けて壊すことも想像できます。

この2点が変更になっているはず、ということを知っていたのでRoxanneで決めたということもあります。

 

 

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せっかくなので撮影してみました。
右シェルを上からみた構図です。

 

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右シェルを正面側から見た構図。
画像の上方向が、頭の中心部。

 

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フェイスプレートを正面から見た構図。
ネジ部分を打ち込んであるのがわかります。

 

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ついでに左シェル。

 

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右シェルを下側から見た構図。

 

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クリアなのでわかりにくいですが、ボア部分です。
3つ穴です。

 

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後ろ側からの構図。

 

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左:1964EARS V6Stage
右:JH Audio Roxanne

比べてみた。

画像ではわかりにくいのですが、Roxanneの方が黄色っぽいです。
ただこれはだんだん色が変わっていくかもしれない。

しかしあらためて見比べると1964EARSのシェルはキレイです。
もう丸一年以上使っているので傷とかも多いのですが、変な退色などもなくほんんとキレイです。

 

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なんか遠近法無視した感じですが、同じ距離で撮影してます。

左:1964EARS V6Stage
右:JH Audio Roxanne

当たり前と言えば当たり前で、Roxanneは12ドライバ入ってますので、単純にV6Stageの2倍です。フェイスプレート側の厚みが全然違います。

 

 

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フェイスプレートの面の角度が違うので、違う形状に見えてしまいますが、やはりRoxanneの方が全体的に大きい…

 

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同じ耳から制作しているとは思えない…

ここで、驚くのは耳導側ではない部分。そこまで大きくする必要あるのかなと思うくらい大きめになってます。
ですので、Roxanneを耳につけるときかなり痛いのです(汗

うまく耳の複雑になっている形状の空いている部分でV6Stageなら入るのですが、Roxanneは大きすぎて入らず圧迫してしまいます…

少しこつを掴んでうまく隙間に入り混むように耳を引っ張るなどするとすぽっとはまります。

しかしうまくできないときは痛い(泣
ここまで大きくする必要はないように思います。

 

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フェイスプレートの厚みそのものも違いますね。

 

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これ見るとかなり差がわかります。

 

 

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本体ケース。
以前は、カスタムのみインナーケースが用意されていたのですが、現在は廃止。
しかし相変わらずケースは大きいので常用は難しい。

 

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JH Audio 4Pin専用ケーブルコネクタ部。

2Pin仕様に比べるとケーブルが太く鳴りがち(8芯)なので、大柄になってしまう。
CIEMを耳に取り付けるときにけしてほめられた取り回しにはならない。

コネクタ部は、本体側が金属製に移行したおかげでかなりカッチリとしたものになっている。
ここまでしっかりすれば、むしろ2Pin仕様の方が不安になります。

 

 

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現在のJH Audioの肝となるもの。
主ラインナップのSIRENシリーズ3種と、JH13V2ProとJH16V2Proがこちらの4Pinケーブル仕様となってます。(2Pinモデルもまだ存在する)

 

 

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純正ケーブルは3.5㎜3極なので普通のケーブル。

ケーブル…
1964EARS V6Stageは、Beataudio Sigalを2.5㎜4極バランスのものを使ってますが、Roxanneはどうしましょうか。

ほんとどうしましょう。

そのままでいいのでは?
というのもありますけど、やはりリケーブルしたV6Stageには現在かなわないのが実情。

某DAPも手に入れたので、がんがん鳴らしてますがほか気になるポイントとかはまた今度に。