楕円リングを使っていなければ不要な悩み。
簡素なパッケージに入っているこのパーツ。
今回eTAPを組むのと合わせて楕円リングを導入してみた。
試走はとっとと済ませていて、これが楕円リングか…という感慨は特になく。
違和感なくというのはむしろ良いことなんだと思うのですが、困ったことに変速が怪しいです。
インナーに落とすのは問題無く。
チェーン落下というのはあるので、ROTORのチェーンキャッチャーを導入。
調整が合ってきたのか落下は起きなくなったが、アウターに上がらない…
まだ平地しか走っていないので、アウターローでも問題がないのですが、何かの拍子にインナーに落ちたら上げられない、ということが起きてしまうのはなんとも困る。
というときに使うのがこのアダプター。
先の画像のパーツと、ボルトが1本入っているだけです。
このようにFDとハンガーの間に取り付けます。
厚み分FDが後ろにずれる感じですね。
と、思っていたのですがこのアダプター一律7㎜ではなく。
7㎜なのは上部のみで、下側は薄くなってます。
取り付け角度も変化するということ。
※ROTORのチェーンキャッチャーは取り付け部の厚みが薄く加工されているので、ボルトの長さは足りますが、組み合わせによっては付属ボルトでは長さが足りないかもしれません。
WISHBONE FDアダプター取り付け前。
WISHBONE FDアダプター取り付け後
FDが後ろにずれているのはわかりにくいですが、FDの後部側の羽の開きが異なるのがわかると思います。
チェーンリングから離れていたのがより近くなっています。
7㎜オフセット+FDの羽の角度を変更(チェーンリングに近づく)という変化がこのアダプターで実現できます。
楕円リングだと、チェーンリングからFDの羽が離れてしまうことにより、インナーからアウターへチェーンを上げることができなかったりする。
アダプターを使うことで、羽の角度の改善とFDを後ろへオフセットすることにより羽がチェーンに振れる位置をチェーンリングよりも手前にするという効果がある。
フロント変速は、チェーンを上げるという表現を使うがあくまでチェーンをインナー側からアウター側へ寄せる動作しかしていない(FDはの高さは変化しているが)
チェーンをアウター側へ寄せたときに、チェーンリングのアウターがチェーンを引っかけて、そのまま回してチェーンリング全体にチェーンが掛かる。
文字にしてもよくわからん。
メンテナンススタンド上での変速はFDアダプターを使わなくても問題なかったのですが、実走だとアウターに上げられない。
という状態でしたが、FDアダプターを付けてからはしっかりアウターに上がるようになりました。
ただ、ガツンガツンと2回ショックが発生するのが気にはなります(汗
チェーンが引っかかるときに1回、全体が掛かったときに1回と合計2回ショックが発生しているようにも見えます。
ずーっと下を見ながら変速をするのも危ない。
ゆっくりペダルを回しながらとか、くるくると回しながら変速も試しましたが、特に問題なくチェーン落ちも発生せず変速してました。
数少ない坂道でトルク掛けての変速も問題なく、アウター→インナー→アウター→インナーと連続変速でもOKでした。
FDアダプター小さなパーツですが、3,000円ほどします。
これだけのために…と、躊躇してしまうかもしれませんが、効果がしっかりあります。
使用するチェーンリングによってこの問題も発生したりしなかったりするような気がします。(現在52t)
コンパクト(50t)であれば、もう少し変速しやすい気もするんですが、50tの楕円リングは持っていないので試せず。
28Tのスプロケなので特にアウターのままでも問題ないコースしか走っていませんが、これでインナーに落としたときに上げられない不安とかもなくなりましたので、よかったです。
さて、今度はFDを外してみますか←