SRAM RED 2012 Double Tap (10s)
すでにSRAM RED化は昨年(!?)からコツコツ進めていました。
けど、いつまで経っても手をつけてないという現状が…
記事にする順番が時系列から異なりますが、すでに2つのパーツは昨年のうちに組み込んで使っていたりします(ブレーキとスプロケ)
SHIMANO 105(5700/5800混合)のコンポーネントと組み合わせで。
オークションやら新品購入とかで手に入れようと準備していたのですが、新品品切れやら、そんな状況ではオークションでも出てこないとかありまして半年近く放置してました。
もうすぐゴールデンウィークということもあって、組み込みの準備がてらとある作業に取りかかったのが、本記事。
その前に一度SRAM REDシリーズを整理しておこう。
しかしどこから整理すれば…
現在、REDシリーズは
・SRAM RED eTap(11s)
・SRAM RED(11s)
・SRAM RED 10-speed(10s)
3種存在している。
eTapは無線式のもので、ここではちょっと除外。
11速化したREDは、今回マイナーチェンジしたようで、”見た目”だけ変更と名称も変更となっている。
以前は、SRAM RED 22と呼ばれていた。
なんか一部ではSRAM RED 2013とか書かれていたような気もする。
(そうではなく、10速SRAM RED 2012の別称?)
同時期の10速モデルとしてSRAM RED 2012というのが見た目そっくりで販売している。
これが、現在もラインアップされているSRAM RED 10-speedと同じ(ように見える)
さらに遡って初代(?)SRAM REDが10速でも存在している。
今回はこちらを旧REDと標記します。
今回SRAM RED化にあたり、SRAM RED 22/SRAM RED2012/旧RED混合で組むことをします…
旧REDのコンポーネントはいくつか使う予定だったのですが、結局残ったのは1つだけ。
こちらはすでに使っている。
なんか色々準備していたら、いっそそのまま11速化まですればいいじゃないか。と思ったんですが、ひとまず留まっている。
この記事書いている時点では、まだ全部組み込んでない。さらに商品届いてない。ということもあって、組み合わせというのも調べながら進めていこうと思ってます。
ちょっと脱線してしまったが、本記事の本題本テーマの手前になる「SRAM RED 2012 Double Tapの修理」から始めたいです。
オークションで比較的安く手に入ったSRAM RED 2012 Double Tap(以下DT)
比較的なだけで、大して安かった訳でもなかったんですが、とある理由であまり落札額は上がらずというところでした。
先の画像は左のレバーですが、こちらのある部分に不具合があります。
実動作は可能。とのことでしたが、手に取って確認したところ、確かに”数回”は実動作に耐えられるのではないか。というレベルだったので修理することにしました(するつもりでした)
ひっくり返しました。
シフトレバーの根元部分に割れがあるという状態でしたが、触れると少しグラグラします。
左シフトはフロントディレレーラーを動作させるので、作動量も多いこともあり、これはすぐ割れると感じました。
もう少し寄ってみます。
六角が見える部分(三角マークの先)の周りのカーボンが剥離してます。
表面だけかなと思いましたが、実際は折れる寸前まで割れてました。
SRAMは悲しいかな、SHIMANOやCampagnoloのようにスモールパーツの販売が皆無です。
こちらのレバー部品だけ変える。ということができないのは当初から理解していたので修理というか修復を試みます。
ダメだったら11速化すればいいや。くらいに考えてました(笑
今回は左レバー側を分解していきますが、右レバーでもほぼ同様の構造になっているので参考にして頂けましたら。
ピンクの矢印の場所だけネジが短いです。
あとの3本は同じです。
ちなみにネジ置いたトレーは100円ショップで購入したレジとかで使うコイントレーです。
とても便利。
外しました。
少し細めのドライバー(+)が必要です。
フタを外しました。
(書いてませんが、作業前にブーツを外してます)
こういう汚れ方をするというのはなんでだろう…
作業の邪魔になるので、ハンドルバー取り付け部も外します。
こちらですね。
ブレーキレバーを外しますが、Eリングで固定されていますので、まずそちらを外します。
白飛びしててわかりにくいですが、Eリングを外した状態です。
狭い部分に取り付けられているEリングですので外しにくいですし、外したと同時に飛んでいくことが多いので、気をつけて作業を。
Eリングを外すと、ブレーキレバーの軸が抜けます。
組み直すときわからなくならないように、向きは覚えておきましょう(自分へ
軸を外してフリーになったブレーキレバーです。
ここもシムの関係をよく覚えておきましょう。
黒いパーツは高さが異なります。
画像で上の部分に被さる形になるのが、大きい方のパーツです。
左の金属部分はブレーキのタイコ受けです。
レバーそのものはカーボン製で非常に軽くできてます。
簡単に折れそうだな…
ここからが本番。
変速機構部分を取り出しますので、まずひっくり返して画像にあるネジを取り外します。
左側の穴にネジの先端が見えているかと思いますが、こちらは軸抜け防止のネジです。
正面にEリングが掛かっているパーツ(黒)がありますが、こちらはブレーキレバーの距離(リーチ)を変更するパーツになります。
分解するのに邪魔なのですが、外すとめんどうなので位置をずらします。
こちらが調整ネジです。
ヘキサゴンレンチで締める方向(のの字)へ回して頂ければ。
縮みます。
撮影できる位置にはないのですが、変速機構の軸が、正面にある黒いパーツの裏側にあります(軸穴があります)
L字型のヘキサゴンレンチの短い側で、軸穴へ差し込み、変速機構の軸を押し出します。
出てきますので、抜き出して下さい。
全体的に見るとこんな感じです。
軸穴がわかりにくいのですが、軸の位置から想像して頂ければと思います。
軸はこんなのです。
向きはないと思います(気にしないで組んでしまった)
レバー部分を取り外します。
外すのはいいですが、巻きバネの掛かりの位置を覚えておかないと組み直せません(自分へ
画像たくさん撮っておいてよかったです。
今回修理したいレバー部分を取り外せました。
まだ余計なパーツがついているので、できればスッキリとさせたいですね。
変速レバーではありますが、ブレーキレバーと同様の動きもしますので、2軸の機構になってます。
ばらすのめんどうかな。
横から覗くと。
黒いパーツと、巻きバネが、右にある軸に触れている機構ですね。
この位置関係も大事なので覚えておきましょう(自分
外しました(さきほどの画像のEリングを外した)
部品がバラバラになるのを避けるため、一度軸を戻してEリングもかましました。
かなりすっきりしました。
しかしレバー部分の割れがあるのは、こちらの軸なので、今見えているパーツも外します。
画像暗くてわかりにくいのですが、こちらもEリング(みたいないの)で、固定されてます。
どちらかというとCリングに見えます。
こちらの画像で、軸の下側にある溝が、Eリングがはまっていた位置になります。
この画像でもカーボンの剥離がよくわかりますね…
やはり分解しないとどこまでの状態だったかはわかりませんでした。
余計なパーツは全部外しました。
カーボン剥離(割れ)の状態を見ると、下側奥(左)の状態が悪いです。
すべてのパーツを外したことで押さえていた状態ではなくなったこともあって剥離というか割れがわかりやすくなってます。
力を入れて握ったら簡単に割れそうです。
画像上の部分は、塗装の割れなのかカーボンの割れなのかは、ちょっと判断が付きません。
ただ間違いなくこちらにも負荷が掛かっていたことは疑いはないです。
軽妙かと思ってましたが、こちらの画像をあらためて見ると上側もカーボンがしっかり剥離してますね…
(気がつかないで作業を進めてた)
ということで、とりあえず老眼と格闘しながら分解まで進めました。
カーボンの剥離の状態は思っていたよりも多少マシという程度でしたので、このまま修理を進めてしまいます。
応力が掛かり、安全に問題が生じる。という部分ではなく、フロント変速ができなくなるという程度のパーツなので、ひとまず割れない程度に修理とすることしました。
強度がまったく不要ということはないですが、分解したとたんにバラバラになるまで酷くなかったので、想定していた一番簡単な補修で終わらせます。
それでも割れてしまうようでしたら素直にレバー買います(笑