起こるべきことは実際に起こる インターステラー (Interstellar)を観てきた(ネタバレ含む)

NO IMAGE

IMG

思わずプログラム購入。

 

SF映画である。

「地球がもたんときが来ているのだ!」と言ったのはシャア・アズナブルですが、この映画はまず地球に住んでいることができる時間はすでにない。というところから入ります。

すでに軍隊すら縮小せざるえない状況で、人類は自然環境変化と疫病から食糧危機迎え、地球で暮らしていくことはできず、このまま絶滅していくと。

主人公はある日、ある事象から人類絶滅を防ぐため秘密裏に進められていた場所を突き止めてしまう。

人類は、地球にを捨て新たな星へ移住するか、あらたな星で種を存続させるかの選択をするために探索の旅に出る。

というところはCMでも簡単に語れている。

3時間にも渡る本編ですが、導入部から実際に宇宙へと飛び立ってから最後まで一気に見せてしまう脚本にはほんと驚きです。

オープニングからエンディングまでちりばめられた伏線は最後まできっちり回収されてお見事としか言えない。

ここ最近のハリウッドは父親のみの片親で娘との約束を果たす。みたいな感動巨編なものが多く食傷気味です。

こちらも確かにそうなのですが、ただ感動としなかったところがあり、とてもよかった。

SF映画なのです。

ヒューマンドラマとしてはキャラクターのエゴが剥き出しでぶつかり、さあどうする。というところを最後までハラハラしてました。

映画の中では、正しい選択、正しい理由が選択肢として一番正しいのにそこに至ると失敗してしまう。という「まだそのときではない」みたいな表現があり、年を経るとそういう表現もなにかぐさっとくるのはぼくの年齢だからでしょうか。

ヒューマンドラマとしてまたおもしろい登場人物としてモニュメント2つ。

手法として古いのかもしれませんが、人類ではない第三者を持ってくると時にコミカルであったりシリアスであったりととても良いキャラクターでした。

フィギュア出ないかな。

何を書いてもネタバレにしかならず。
ということもあってあまり書きませんでしたが、SF映画として良い映画です。
ひとつの脚本をこのような映画に作り上げたクリストファー・ノーラン監督の手腕に賛辞を素直に送りたいです。

ある意味メッセージとしては破滅的です。
極端な話、なにも解決はしてない。

ふつう3時間を超える映画は苦痛です。
内容よりもただただ苦痛になります。

ですが、最後まで、エンドロールまで観てしまいました。
また台詞が多い映画でもあるかな。とても集中して見てました。 

封切り直後はスクリーンの大きいシアターでしたが、1週間経って小さいところに変更され、さらにお客さんも少なかった…

あえて3Dで表現しなかったと思われるところもとても好感できるのに…

繰り返しますが、SF映画です。
先ほど挙げたゼロ・グラビティや2001年宇宙の旅をお好きなひとは観るべきです。

ぜひ、『彼ら』とはなんなのかを見てください。